頑張ることと、無理をすること、両者は似ているようで全く違うものだと私は考えます。
「頑張る」というのは、文字通り、何か成し遂げたい物事に対して、一所懸命に取り組む姿勢であり、気概だと言えるでしょう。
一方、「無理をする」というのは、文字通り、無理をしている状態を指します。
ここぞ!!というチャンス到来の時、多少の無理をしてでもチャンスを掴むためには必要な姿勢ではあります。だから、これ自体を否定するつもりはありません、
でも、これだけは知ってください。
無理をすることと、頑張ることは同義でははないということを…。無理は、限界を超えた状態です。すなわち、可能な限り避けた方がいい状態とも言えます。
頑張って、無理をして、それでもどうにもうまくいかなくて…。そんな時、どうか自分を自分で責めないでください。頑張って、無理をしているだけで十分なのです。よくやっているのです。だから、そんな時は、むしろ意識的に自分で自分のことをよくやっている!!素晴らしい!!と、褒めてあげてください。言っておきますが、これは決して自己満足ではありません。頑張っていることは、事実だからです。
頑張ったけど、うまくいかない…そんな時もあります。そんな時は、どうか無理をしないで、頑張った自分自身を、他の誰でもない、あなた自身で褒めてあげて欲しいのです。
無理をし過ぎて、ピンと張り詰めた糸が切れてしまわないように…。
自動車も、高速道路をずーっと時速100Kmで休むことなく走り続けたら、いつかエンジンが焼き切れて壊れてしまいます。これは私たち人間も同じです。
医師の鎌田實先生の「頑張るけど、諦めない」という言葉があります。頑張るけど、無理はしない、でも諦めない…その先にはきっと今よりも明るい未来が待っています。明けない夜はないからです。
無理をし過ぎている1人でも多くの方々に届きますように…。