少子高齢化による働く担い手が減少しているといわれて久しいですね。この影響で、どの企業も採用に大変苦戦されている印象を持ちます。特に中小企業では、求人募集を出しても応募ゼロということも珍しいことではなくなりました。
そんなとき、求職者からの応募があると嬉しいものです。数ある会社の中から、わが社を見つけてくれた!そして、応募してみようと勇気を出してわが社の門を叩いてくれた訳ですから…。
ところで、採用面接のとき、応募してきてくれた方が、どのくらいお話をされているか考えてみたことがありますか!?振り返ってみると、応募してきた方が話したのは、簡単な自己紹介(名前やこれまでの簡単な職歴等々)をした最初の数分間だけだった…な~んてことはありませんか?!
先で述べたように、応募してきてくれたことが嬉しい気持ちと、社長さん(あるいは採用担当者)の会社への強い想いが相まって、採用面接なのに、そのほとんどの時間を社長さんが話しているというケースがあります。採用面接に割いた時間全体のうち、社長さんが話している時間が9割、残りの1割が応募者の方といったような感じです。
応募者の人物像がよくわからないままに、貴重な面接時間が終わってしまいます。これでは、採用面接の後、応募者の人となりがわらかないというのも頷けますね。改めて考えると、誰しもがわかることなのですが、結構これに陥ってしまっている会社の社長さん、いらっしゃいます。
想いが先走るその前に…
応募者の方のキャラクターを把握するために実施している採用面接です。高ぶる想いはひとまず抑えて、ぜひ、たくさんの質問を投げかけて、会話のキャッチボールを心掛けましょう。そのとき、「どのような~」という、「ど」が付く質問を投げかけることをおススメしています!!
例えば「サッカーはお好きですか?」という質問ではなく、「どんなスポーツが好きですか?」という質問です。なぜなら、前者の質問では「はい」・「いいえ」で会話が終わってしまいます。これに対し、後者の質問の仕方であれば、応募者の方が考えて答えを発しますよね。「ど」が付く質問を繰り返していくことで、会話に広がりが生まれ、会社側が一方的に話すことを減らすことができます。
是非、実践してみてください。